バイキング(定額で食べ放題というシステム)というのは、払った金額のモトをとる、ことにだけ、じつは価値があるのではないか。

というのも、あるときふと考えたのが、たとえば、しゃぶしゃぶと寿司が食べ放題2400円だというときに、それはしゃぶしゃぶ定食(具大盛り)1200円と寿司定食(ネタを選んで24貫(個))1200円というのがあったとして、その定食をいっぺんに二つ頼んだのとおんなじことではないかということである。

普通は、そんな頼み方はしない。そんなに食えないだろうから。

ただ、2400円で、2400円分以上食ってやろうと、そっから先は、「得」だ、と。

腹いっぱいになりすぎて、たいへんなことになっていることよりも、その、「得」ということだけに価値を置いている。

といって、少量しか食わなければ、「損した」ことになってしまう。

そのたとえは、焼き肉食べ放題でも、ケーキスイーツバイキングでも同じだ。「ああ、得した(腹苦しい)」、それだけだ。

それで、だいたいのバイキングは、2食分ぐらいの値段以上はする。安くはない。客単価は上がる。集客もまあまあだ。うまく考えてある。京都にはMK(タクシー)のバイキングというのがあって、いまのいまは知らないが、かつては、500円だった。ここは、社員食堂を一般に開放したような感じなので、値段的には例外か。

ただ、たくさんの種類の食べ物を一度に味わうことができるというところは、メリットといえばメリットだろうが、まあでも、そんなにいうほど別にメリットでもないだろう。

あと、ドリンクバーというのも、そうだ。そんなにいろんなものを何杯も飲めるものではない。

アルコール飲み放題というのは、まだいいと思う。ビール4杯飲んだらモトがとれるとか。でも、いまどきそんなに飲んでもしようがないし、第一、翌日が使いものにならない。

いずれにせよ、バイキングというもんに、惑わされないようにしたいな、と思った次第である。